So-net無料ブログ作成

津波防災の日

11月5日は、津波防災の日です。
と、いうことを知っている人がどれほどいるか。

この津波防災の日の制定は、和歌山県の肝いり。
過去に、津波から村の人を守るために、自分の田の稲わらに火を放って
村民を高台に避難させた、浜口梧陵さんが和歌山の人なんです。

で、その地震・津波が起きたのが11月5日。

と、いうことも踏まえて
私の住む町、印南町では今日の午後に講演会がありました。
「釜石の奇跡」と、して東日本大震災のときに
子供たちが率先して津波から避難をした話を聞いたことがあるかと思うのですが、
その釜石で、地震以前から防災教育をされてきた片田敏孝先生の講演。

講演時間2時間。
一度も、席に座らず、飲み物も口にされずに
最近の豪雨災害の話と津波防災の話をしてくださいました。

まず、気象庁、役場の警報発令が間に合わないほどに
急激な豪雨が、毎年起きていること。
自分たち自身が主体的に避難をしなければ、
命の危険があるということ。
温暖化により、豪雨災害はこれからも起き続けること。
を今年の福岡、熊本で起きた豪雨災害から学びを共有してくださいました。

和歌山県も山がちな土地。雨も多い。
とても他人ごとではありません。
山津波のように、大雨が降り続けば、山が解けるように流れ出す。

人は、常に怯え、恐怖を感じ続けることはできないからこそ
災害に対する意識を「文化」のようにもって欲しいと話してくださいました。

冷静に、これぐらいの水位に川が増水したら逃げる。
と、いう基準を過去の水害から作っていた地区は、避難が豪雨による
地すべりが起きる前に完了していたそうです。

津波についても。
だいたい、100年に一度の頻度で起きているので
津波を経験するのは、4世代毎。
自分のひいじいちゃん、ひいばあちゃんが経験したことを
いかに語り継いでも、温度差が生まれる。
おじいさん世代、親世代は実際に経験をしていないから
「津波が来ても堤防があるから大丈夫」と、地震が起きた後にも
避難をしない。

しかし、避難をしない親の背中を見て育った子供は、
自分の生きている間に必ず津波がやってくる。
片田先生は、おじいちゃんおばあちゃんたちに
「子供を守るために、避難をする背中を見せてください」と
呼びかけたそうです。

3月11日。
津波のハザードマップでは、避難が必要とはされていなかった、
避難場所に指定されるような中学校から、真っ先に
「避難するぞ」と声を上げ、隣の小学校にも避難を促し、
保育所の子供たちを抱えて高台へより高台へと避難を率先して
行ったのは、中学校のグラウンドでサッカーをしていたサッカー部の子供たちだったそうです。

ハザードマップを信じるな
最善を尽くせ
率先避難者になれ

と、片田先生から防災教育を受けていた子供が、
その通りに行動してくれた。そのおかげで、子供は死なずに生きていてくれた。
だからこそ、釜石は壊滅的な被害を受けた後、
「復興」という行動をとれているのだと。

避難する背中を見せてくれと、言われていたお年寄りたちも
結果、間に合わずに波にさらわれてしまったけれども
杖をつき、シルバーカーを押して避難をされていた様子が写真や映像に残されているそうです。

自然は多くの恵みをもたらしてくれる。
美しい景色も見せてくれる。
ただし、地震や津波が豪雨は必ずやってくる。
だって、地球が生きている地殻活動であり、大気の動きであり
それを防ぐことはできない。

それは、ある。
ただ、それをあきらめをもって受け入れるのではなく、
最善の対処ができる人であれと。
そして、そういう地域であれと。

2時間。
防災について語りかけてくれた先生。

でもでも、先日の津波警報が発令したときに
あんなに辛い思いをしたはずの釜石でも
実際に避難をした人は、少なかったそうです。

人は、つらい記憶を抱え続けることはできないから。
忘れてしまう。

だけど、悲しいことを繰り返したくないからと
私たちに語りかけてくれる姿に心が動かされました。

講演会後、家の指定の避難場所に夫と歩いて登って
地震が来たら崩れるだろう崖とか、津波が来たらどうしようかと
実際の避難ルートで話あいました。

私は、私で自分の身の安全を確保する。
夫も夫で、私が避難していることを信じて、避難をする。
お互いに避難ができていれば、生きてまた会える。

津波防災の日に、貴重な講演を聞くことができてよかったです。
怯えから、避難するのではなく、生きるために行動する。

日本に住む限り、和歌山に住む限り、
地震も津波も起きることだから。
豪雨も。

「迷わず、避難する」と、決めてしまえばことが起きた時には行動するだけ。

率先避難者に私もなります。



nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。